
夏目漱石は、23歳の時に眼病治療で姥子温泉に湯治に行ったのを皮切りに、49歳の湯河原逗留まで、数多くの温泉に出かけました。九州、四国、近畿、関東、中部などの温泉はいうに及ばず、満韓の湯にまで浸かり、さまざまな温泉を体験しています。運命のいたずらなのか、温泉に出かける頃になると、漱石にはさまざまな事件が降りかかってきました。初恋の破綻、都落ち、新婚旅行、初めての小説、朝日新聞への入社、生死をさまよう大患、芸妓への恋慕などの多彩な出来事が、温泉体験とともに漱石の人生に訪れてきたのです。
本書では、それらの温泉への旅を17章に分け、その時々の漱石の姿を浮き上がらせます。
温泉のようにリラックスできる本、心を温めてくれる本を目指し、四コママンガを配して、より分かりやすく、より楽しめることを目指しています。これぞエデュテインメント本の真骨頂です。
※エデュテインメントとはエデュケイション(教養)とエンターテイメント(娯楽)を組み合わせた造語です。
[出 版 社]雲水社
[発 売 月]令和3年10月
[ジャンル]歴タメ
[価 格]800円